お薦めの本 『サクラサク』辻村深月著
日本人中学校3年生 石崎奈々

今回私が推薦する本、それは辻村深月さんが書いたサクラサクだ。
この本と出会ったのは学校でたまたま手に取った本、それがサクラサクだった。読み終えたあと、内気な主人公が自分の意見をはっきり主張できていることにとても感動した。
塚原マチは、本好きで気の弱い中学生。本当は図書委員になりたかったのにマチの友達の琴穂が推薦し自分がはっきりと主張しなかったせいで書記をすることになってしまった。
ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。そこには「サクラチル」という文字が。本の後ろに付いている貸し出しカードを見てみると本来ならマチが書き込む場所に何かが書かれて消された跡があった。クラスは、一年五組。マチと同じクラスだ。思い切ってマチは一年五組の誰かと便せんを本に隠す場所を決め文通をした。  
マチと文通相手が文通した中で心に残った場面がある。
「真面目だ、いい子だ、と言われると、ほめられているはずなのに、なんだか苦しくなる。はっきり言えないことを優しいって言ってくれる人もいるけど、私は、本当は自分が人に嫌われたくないからそうしているんだと思う。私は臆病です。」という手紙をマチが書いた。
文通相手はマチに対してこのような返事を残した。「断れない、はっきり言えない人は、誰かが傷つくのが嫌で、人の傷まで自分で背負ってしまう強い人なんだと思う。がんばって。」
私はマチの文通相手の「断れない、はっきり言えない人は、人の傷まで自分で背負ってしまう強い人なんだと思う。」にとても心を打たれた。なぜなら、私もマチと同じように断れない、はっきり言えない人だからだ。そんな私がとても嫌で仕方がなかった。
しかし、マチの文通相手はそういう風な人のことを強い人だと便せんに書いた。私ははっとした。断れない、はっきり言えない人はダメな人ではなく強い人なのだと。
最後に書かれていたがんばれに勇気づけられ,だんだんマチは主張が出来るようになっていった。
マチと同じように変わりたいと思っている人、またマチの文通相手が誰なのかが知りたい人にぜひ読んでもらいたい。